生クリームの余りで、今日のデザートを。

普段使いしやすく何度でも作りたくなるレシピが支持を集めている夏井さん。この連載では、手軽に手に入る素材を使った家庭料理を教えていただきます。“特別じゃない日”にもさっと作れる、だけどちょっと新鮮。そんなレシピを夏井さんのキッチンからお届けします。日々の食卓がもっと楽しくなりますように。

第5回目は、お菓子づくりなどで“ちょっとだけ”余りがちな「生クリーム」。お料理に使うのも手ですが、ほかにいいアイデアないかな？と夏井さんに相談したところ、『プリンを作る時に牛乳を生クリームに置き換えると、濃厚になっておいしいですよ』と素敵な回答が。しかも余った分量に合わせて牛乳と混ぜて調整できるので、『あと少し足りない！』なんていうこともありません。さらにレンジで簡単に作れるという気軽さも嬉しいレシピです。
　

＜作り方＞

1.
ボウルに、卵を割り入れ、かき混ぜる。
　

2.
砂糖を加えてよくかき混ぜる。
　

3.
牛乳と生クリームを合わせてレンジ600wで約1分半温める。3回に分けてボウルに加えながら、よくかき混ぜる。
　

4.
茶漉しなどで濾しながら、容器に移す。
＊今回は約300mlの正方形の容器を使用。レンジ使用可で、プリン液が入れば形にはこだわらなくてもOK。
　

5.
ひとまわり大きなタッパに沸かしたお湯を入れる。
　

6.
プリン液が入ったタッパにお湯が入らないように注意しながら、5の中に浸ける。お湯の高さがプリン液の高さと同じくらいになるように。足りなければお湯を足す。蓋はせずに、レンジ600wで2分間加熱する。
　

7.
2分経ったらレンジから取り出す。ゆすってみて少しゆるいかなというくらいでOK。加熱しすぎると巣が入りやすくなるので注意。
　

7.
蓋を閉めて20分間放置して、余熱で蒸す。
20分経って、全体がプルプルとして固まっていたら完成。粗熱をとって冷蔵庫で冷やす。
　

8.
余熱を通している間に、カラメルソースを作る。小鍋にグラニュー糖と水を入れて強火にかける。
　

9.
鍋を傾けながら全体をなじませる。この時ゴムベラなどで混ぜないのがコツ！
　

10.
そのまま火にかけてグツグツと煮ると、色づいてくる。
　

11.
カラメルの色になってきたらいったん火を止めて、熱湯大さじ2を加える。この時跳ねやすいので注意して。
　

12.
もう一度火にかけ、ダマになった部分をゴムベラなどでかき混ぜながら溶かしていく。
　

13.
なめらかになったら、すぐに水を張ったバットに浸けて、これ以上余計な熱を加えないように冷ます。
　

14.
冷やしたプリンを大きめのスプーンで器に盛り付け、カラメルソースをかけたら、できあがり。

牛乳と生クリームの割合で、味わいも変化するプリン。生クリームの量が増えるとその分濃厚に。その時々の割合で楽しむも良し、自分的ベストなバランスを追求してみるも良し。覚えておくと応用がきくレシピです。
「カラメルソースを作るのが面倒な時は、いちごジャムやメープルシロップ、あんこなどを添えてもおいしいですよ」と夏井さん。ぜひいろいろなアレンジも楽しんでくださいね。